便秘になる原因の1つに寝不足があてはまります。
寝不足、つまり睡眠不足は生活習慣の乱れになります。
生活習慣の乱れで起こる、自律神経の乱れにより便秘になってしまいます。
また、自律神経の乱れは腸の活動を低下させ身体に悪影響を及ぼします。
今回は、寝不足が便秘になる理由をお伝えいたします。
寝不足が便秘になる3つの理由
寝不足になると、体内では次のようなことが起こります。
- 自律神経のバランスが崩れる
- 腸の蠕動運動の活動の低下
- 悪玉菌の増加
この3つの原因によって便秘になってしまいます。
それでは順番に説明していきます。
自律神経のバランスが崩れる
人間には交感神経と副交感神経の2つの神経のバランスを保つことで1日の生活のリズムを作っています。
活動中は交感神経が働き、睡眠中は副交感神経が優位に働きます。
腸の活動が頻繁に行われるのは、副交感神経が優位に働いているときです。
睡眠中、腸内では翌朝に向けて排泄の準備をするために頻繁に活動しています。
- 身体に不要な物
- 毒素
身体にとって必要のないものを集める大事な活動をしています。
ところが、寝不足に陥ると交感神経の活動時間が長くなり、副交感神経の活動時間が少なくなります。
よって、副交感神経の優位に働く時間が短くなることから腸の機能がうまく働かないので便秘になります。
交感神経とは
起きて活動しているときに優位に働く神経のことです。
起床とともに徐々に優位に働き、仕事や家事や勉強、運動など意識をして活動しているときに働きます。
副交感神経とは
リラックス状態や睡眠中に優位に働く神経のことです。
食後や、音楽を聞いているときやテレビ観賞、入浴中など、身体がリラックスしている状態のときに作用します。
腸の蠕動運動の低下
腸の蠕動(ぜんどう)運動とは、食べた物を肛門まで運ぶために行われる腸の動きのことです。
腸の筋肉を収縮させ、ミミズのような波をうつ動きをすることで食べ物を排泄に向けて押しだし運び出しています。
この蠕動運動は副交感神経が優位に働いているときに頻繁に行われます。
毎日の睡眠時間が十分であれば、腸の蠕動運動もきちんと活動することができます。
ですが、寝不足になると副交感神経の優位に働く時間が短くなります。
そのため、蠕動運動の活動時間も短くなってしまいます。
よって、腸の活動時間が短くなることからうまく蠕動運動ができないために不要な物が腸に停滞することになります。
結果として便秘に繋がってしまいます。
悪玉菌の増加
便秘気味になる、つまり不溶な物が腸に停滞することから、そこから悪玉菌が増加します。
悪玉菌とは、身体に有害なことをしてしまう菌の総称です。
腸の蠕動運動が低下すると、食べた物が腸内で異常発酵してしまいます。
異常発酵すると悪玉菌が活動しやすい環境になってしまいます。
悪玉菌が増加すると、
- 腐敗ガス
- 毒素
を作り出してしまうため、
- 便秘の悪化
- 肌荒れ
- 体臭がきつくなる
- 食欲不振
など悪影響が出ます。
寝不足で便秘を解消するには、蠕動運動を支配している副交感神経の動きを高めることです。
寝不足の便秘を解消する3つの方法
寝不足、つまり睡眠不足で起きる便秘を解消するには、いつもより多めの睡眠時間の確保が必要になります。
他にも、
- 自律神経を整える
- 副交感神経の動きを高める
- 善玉菌を増やす
など、腸の蠕動運動の活動を頻繁にすることで解消することができます。
自律神経を整える決め手は朝
自律神経を整えるにはまず、朝日を浴びることです。
朝日を浴びることで脳の中や細胞内にある体内時計を整えることができます。
便秘解消の秘訣は、朝日を浴びて朝食を摂ることです。
朝起きたら必ず行ってほしいのは、
- 朝日を浴びること
- 少しでも良いので朝食を食べること
- コップ一杯の水を飲むこと
この3つです。
まずは朝日を浴びて自律神経を整えましょう。
副交感神経の活動を高める
副交感神経の活動を高めるには、リラックス時間、睡眠時間を多く取ることです。
腸の活動のゴールデンタイムは夜中の0時以降です。
腸は0時以降に活動のピークを迎えます。
腸の蠕動運動を促すためには、0時以降はすでに眠っていることが理想です。
また、
- 入浴時間を長めにする
- 就寝前に好きな音楽を聴く
など、起きているときにリラックス時間を多く作ることも便秘を解消する秘訣です。
善玉菌を増やす
善玉菌とは、身体に有益なことをする菌の総称です。
善玉菌には、乳酸菌やビフィズス菌がいます。
善玉菌は、腸の蠕動運動を助ける働きがあります。
善玉菌を増やすには、
- 発酵食品を摂る
- 食物繊維を摂る
- オリゴ糖を摂る
ことです。
また、便秘を解消するサプリメントも非常に有効です。
善玉菌を増やすことができれば腸の蠕動運動を活発にすることができるので、不要な物をなるべく早く体外に排出することができます。
よって、便秘解消、そして悪玉菌の増殖を防ぐことができます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
寝不足が便秘になる理由は、
- 自律神経のバランスの乱れ
- 副交感神経の活動時間低下による腸の蠕動運動の低下
- 悪玉菌の増加
の3つです。
便秘を防ぐには、
- 自律神経のバランスを整えること
- 副交感神経の動きを高めること
- 悪玉菌を減らし善玉菌を増やすこと
この3つです。
腸のゴールデンタイムを確実に利用しましょう。
便秘を放置すると身体に様々な悪影響を及ぼします。
十分な睡眠時間の確保で、腸の蠕動運動を活発にしましょう。
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