朝食を抜くと便秘になるの?
それとも便秘を解消できるの?
ダイエットに効果的?
など様々な意見があります。
結論から言うと、朝食を抜くと便秘になりやすいです。
理由は、食べ物を口に入れないことで腸の活動のスイッチが入らないからです。
人間は寝ている間に、副交感神経が働き身体に不要な物や毒素を集め、体外に排泄する準備をしています。
朝食を取らないと排泄する準備ができても腸の活動にスイッチが入らないため、体内に残ることになります。
結果、便秘になります。
今回は、朝食抜きは便秘になる理由をお伝えします。
ダイエットでも朝食を抜くことは良くありませんし、健康に痩せることはできません。
ダイエットとは、健康にかつ綺麗に痩せることです。
そのためには、食べることです。
朝食抜きの便秘について
朝食を抜くと身体には次のような変化が起こります。
- 身体全体に力が入らなくなる
- 腸の蠕動運動のスイッチが入らない
- 自律神経が乱れる
- 水分不足になる
- 太りやすくなる
朝食を抜くと身体に良いことが起こりません。
それでは順に説明していきます。
身体全体に力が入らなくなる
起床してこれから仕事や家事、勉強など活動の準備に入る場合、朝は特にエネルギーを必要とします。
睡眠中も、身体は動いてはいませんが副交感神経が優位に働いているため、内臓が活発に動いています。
見えないところでエネルギーが使われています。
就寝中にエネルギーを使い果たした状態で朝食を抜くと、さらにエネルギー不足に陥ります。
身体全体に力が入らなくなり、さらに栄養不足から頭の回転も悪くなり集中力がなくなります。
日中にボーっとしてしまうこともあります。
当然、腸の活動もエネルギー不足により低下します。
よって、腸の機能が悪化し不要な物が腸内から押しだされないために便秘になります。
腸の蠕動運動のスイッチが入らない
腸は副交感神経が優位に働いているときに活発に動きます。
就寝中に、身体に不要な物を捨てる準備を整えて朝食を食べることで排泄することができます。
いわば朝食は、排泄するための『GOサイン』です。
ところが、朝食を抜いてしまうと大切なサインがでないことになります。
準備はできていても、指示がなければ排泄することができませんよね。
結果、排泄する一歩手前には来ているものの腸の蠕動運動がうまく働かないことから便秘になります。
排泄のタイミングを失う、また、ずれることにより排泄の我慢も便秘の原因です。
自律神経が乱れる
人間には、
- 起きている活動中に優位に働く交感神経
- 睡眠中やリラックス中に優位に働く副交感神経
の2つの神経があります。
この2つの神経を自律神経と呼び、交互に優位に働くことで毎日の健康的な生活を保つことができます。
睡眠中は副交感神経が優位に働きますが、起床後は交感神経が徐々に優位に働くことになります。
ところが、朝食を抜くことで身体にエネルギー源が入らないことになります。
車で言うならガス欠の状態です。
食べたエネルギー源を力に変えて活動するのですが、朝食を食べないことで自律神経のメリハリがなくなります。
起床したとしても、交感神経が優位に働かないということが起こります。
よって、交感神経と副交感神経のメリハリがなくなり、乱れることに繋がります。
水分不足になる
朝食を抜いて水も飲まないことは非常に良くありません。
就寝中には汗を掻いているため、起床後は実は身体は脱水症状のような状態になっています。
身体に水分を吸収するのは大腸の役目です。
身体が水分不足に陥ると、まず行うのが大腸からの体内への水分の吸収です。
必然的に大腸に水分がなくなることになります。
よって、水分のない便が残ってしまい、コロコロしたものや硬い便になり排泄しにくくなります。
水分不足も便秘になる要因の1つです。
太りやすくなる
朝食を抜くと太りやすくなると言うのは、体内の『インスリン』が関係しています。
インスリンの働きは、
- 血糖値を下げる
- 脂肪を蓄積させる
があります。
例えば、血糖値の下限を0、上限を100として、普通の状態が50の場合。
通常、時間の経過とともに空腹になります。
これは、食べ物が消化吸収されるためです。
普通の状態で血糖値が50あったものが、空腹になるにつれて、徐々に減っていきます。
50から49・・・48・・・47と血糖値が下がっていきます。
仮に40まで下がったとします。
ですが、食事をすることで下がった血糖値が上がります。
60まで上がるとします。
バランスの良い1日3回の食事回数の場合、
50(起床時)⇒60(朝食時)⇒50(通常時)⇒40(空腹時)⇒60(昼食時)⇒50(通常時)⇒40(空腹時)
空腹時から食事をしても血糖値の差が『20』となり血糖値を一定に保つことができます。
インスリンも一定の量で補うことができます。
ところが、朝食を抜いてしまうと、
50(起床時)⇒40(朝食抜き時)⇒30(通常時)⇒20(空腹時)⇒60(昼食時)⇒50(通常時)⇒40(空腹時)
極度の空腹から、食事をした場合、一気に血糖値が上がることになります。
空腹時から食事をすると『40』もの差があります。
ドカ食いをすればさらに大きく広がります。
一気に上がった血糖値を下げようと、身体はインスリンを大量に分泌します。
先ほどもお伝えしましたが、インスリンには脂肪を蓄積する働きがあります。
大量にインスリンが分泌されるほど、脂肪の蓄積を促進します。
よって太りやすくなります。
太るのを防ぐには、血糖値を安定させることです。
便秘を防ぐなら朝食抜きをやめること
便秘を少しでも防ぐには、朝食を抜くことをやめることです。
少しでも良いので食べることが大切です。
とは言っても朝はどうしても忙しいものです。
そんなときは、簡単な食事で済ませるようにしましょう。
手軽に食べれて腸に優しいものをお伝えします。
便秘を防ぐおすすめ朝食について
バナナ
何と言っても朝食のおすすめナンバーワンはバナナです。
バナナは、
- 栄養価が高い
- 食物繊維が豊富
- オリゴ糖が豊富
など便秘解消の特効薬と言われています。
食べ方も皮を剥くだけなので朝の忙しい方には最適です。
甘味もあって、非常に食べやすい食材です。
便秘を解消するために食べ物で腸を元気にする場合は、
- 腸内にいる善玉菌を増やすこと
- 食物繊維を摂ること
- オリゴ糖を摂ること
が必須になります。
また、便秘解消サプリメントの活用も有効です。
ヨーグルト
ヨーグルトは、発酵食品です。
乳酸菌を多く含んでいます。
ヨーグルトの購入で迷ったら『特保』のヨーグルトを選びましょう。
特保とは、からだの生理学的機能などに影響を与える成分を含んでいる商品のことです。
血圧、血中のコレステロールなどを正常に保つことを助けたり、お腹の調子を整えるのに役立つなどの特定の保健の効果が科学的に証明されているということです。
腸内の善玉菌を増やすには最高の食材です。
バナナとの相性も抜群です。
便秘を解消するのに『ヨーグルト』と『バナナ』は最高の組み合わせです。
腸内の善玉菌を増やすと、腸に刺激を与えられるので蠕動運動が活発になります。
手軽に食べられる食材です。
水
朝起きたら、コップ1杯の水を必ず飲むようにしましょう。
寝ている間には、人間はコップ1杯分の汗を掻いていると言われています。
寝ているときに水分は摂れませんから、寝起き直後は身体が水分不足の状態です。
身体の水分不足は、大腸内の水分を身体が奪ってしまうため、便が硬くなってしまいます。
便が硬くなると排便がスムーズにいかなくなることから便秘気味になります。
カロリーメイト
朝忙しい方は、なかなか朝食を食べる時間もないことでしょう。
そんなときは、あらかじめバランスのとれた食品に頼ってしまうのも1つの手段です。
バランス栄養食は、あらかじめ人間に必要な五大栄養素を含んでいます。
本来であれば、米やパン、野菜など自然界の食事で摂るのが望ましいですが、準備する時間、用意する時間がないこともあります。
食べないより、少しでも食べることが重要なのでバランス栄養食等を活用しましょう。
まとめ
朝食を抜くと腸の動きに悪影響が出るので便秘になってしまいます。
そのためにも、少しでも良いので必ず食べることが大切です。
また、朝食は1日の活動を始める際の大事なエネルギー補給の場でもあります。
便秘解消の秘訣は、3食必ず食べることにあります。
忙しくても朝食は必ず食べるようにしましょう。
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