生理の前になるとなぜかお腹が張る、そんな経験はありませんか?
これは、女性ホルモンによる生理的要因が考えられます。
女性の生理は、排卵と月経を繰り返しています。
この生理をコントロールしているのが2つの女性ホルモンです。
今回は、女性ホルモンの働きとお腹が張る原因をお伝えいたします。
生理前にお腹が張る原因
原因は、ホルモンバランスの乱れです。
ホルモンバランスが乱れることで次のようなことが起こります。
- むくみ
- 子宮が膨らむ
- 腸内環境の悪化
です。
むくみが出る
生理前に分泌される黄体ホルモンの働きが関係しています。
黄体ホルモンは、体に水分を溜め込む働きがあります。
よって、体がむくみやすい時期になります。
体内に水分を吸収しているのは大腸です。
大腸もまた、むくんでしまうのでお腹に張りが出てしまいます。
子宮が膨らむ
生理前の時期は、妊娠するための準備期間です。
よって、受精卵が着床しやすい環境になります。
そのため、子宮が膨らむことでお腹が張りやすくなります。
また、子宮が膨らむことで腸が圧迫されるので腸の活動の低下に影響が出ます。
腸内環境の悪化
排卵から月経までの期間、つまり生理前にお腹が張るのは黄体ホルモンの分泌が盛んになるからです。
この黄体ホルモンが分泌されると大腸の水分を吸収するため、便が硬くなります。
便が体内に長くとどまることで、悪玉菌が増加します。
増加すると、
- 腐敗ガスを作り出す
- 毒素を作り出す
- 腸の蠕動運動が低下する
- 腸の運動機能が全体的に低下する
などが起こります。
腐敗ガスが溜まることによってお腹が張りやすくなります。
お腹が張るのはホルモンの影響
生理前になるとお腹が張るのは2つの女性ホルモンの影響になります。
- 黄体ホルモン
- 卵胞ホルモン
この2つです。
黄体ホルモンとは
妊娠を継続させるホルモンのことです。
プロゲステロンとも呼ばれています。
大腸からのたくさんの水分を吸収する働きがあります。
また、基礎体温を上げる働きがあります。
生理前に分泌が盛んになります。
卵胞ホルモンとは
月経から排卵までの時期に分泌されるホルモンのことです。
この生理中に徐々に分泌量が盛んになり排卵前まで多くなります。
エストロゲンとも呼ばれています。
女性らしさを作る大切なホルモンです。
生理前にお腹の張りを防ぐ方法
少しでもお腹の張りを防ぐには、腸の動きを助ける行動を取ることです。
適度な運動
女性は男性に比べて筋肉量が少なく、特に腹筋や横隔膜の筋力が弱いと便秘になってしまいます。
日頃から適度な運動を取り入れ筋肉をつけるようにしましょう。
また、ダイエットをして食事量を減らしている場合も、便の材料が少なくなるために生理前の時期は便秘になりがちです。
食物繊維を意識した食事
黄体ホルモンの分泌が盛んな時期は食物繊維を意識した食事を摂るようにしましょう。
便秘を解消するには、特に水溶性食物繊維を食べましょう。
水溶性食物繊維は、腸内で水分を吸収しゲル状に変化します。
便の流れをスムーズにするので、便秘解消に役に立ちます。
お腹の張りも改善されます。
また、食物繊維は腸内の善玉菌を助ける働きがあります。
こまめな水分補給
黄体ホルモンの影響により体に水分を吸収しやすくなりますが、食物繊維も水分を必要とします。
こまめに水分補給をすることが大切です。
ただし、ガブガブ飲み過ぎるとむくむ可能性があるので注意が必要です。
オリゴ糖を摂る
オリゴ糖は、プレバイオティクスと行って善玉菌を助ける働きがあります。
難消化性のため、胃や小腸で消化されずに大腸まで届きます。
オリゴ糖は、善玉菌の格好のエサとなり増加を助け、大腸の蠕動運動を助けます。
ただし、過剰摂取はお腹がゆるくなる場合があるので注意が必要です。
『の』の字にマッサージをする
大腸の形に添って『の』の字を書くように、手でマッサージしましょう。
トイレに行ったときや、開いている時間に直接マッサージすることも大切です。
腸に刺激を与え、蠕動運動をサポートしてあげましょう。
まとめ
生理前にお腹が張るのは、黄体ホルモンの影響です。
ホルモンバランスの乱れによりお腹が張ってしまいます。
少しでも腸を助ける運動や食事方法を考えた生活を心がけましょう。
便秘を解消するサプリメントを生理前の時期に合わせて摂ることも有効でしょう。
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