朝起きると、どうも指の動きが悪い。
こわばる感じがする、調子が悪い、もしかすると関節リウマチかもしれません。
関節リウマチは全国で70万~100万人の患者がいると言われ、30代から50代の人に多くみられる病気です。
特に男性よりも女性に多みられるのが特徴で、差がつく原因は女性ホルモン、妊娠と出産による影響です。
その他にも様々な環境要因によって起こります。
関節リウマチは、自己免疫疾患の一種であり自身の免疫システムの異常により発症します。
一方、ばね指と言うのは指にある腱の炎症で起こります。
妊娠出産期の女性や更年期の女性に多くみられます。
運動などや指を多く使う仕事の人にも多くみられる傾向があります。
今回は、朝に指がこわばる理由に迫って見たいと思います。
関節リウマチとは?
関節リウマチの症状とは
自己の免疫の疾患により、関節が侵される病気のことです。
関節リウマチの場合はいくつか特徴があります。
- 特に朝、関節がこわばって指が動かしにくい
- 左右対称にこわばりがあり痛みと腫れがある
- こわばっている部分を押すと痛い
指の関節部分に異常が表れますがその他にもいくつか症状がでます。
- 常に疲労感がある
- 微熱がある
- 最近、体重が減少してきた
- 食欲が不振である
関節リウマチの場合、指の他にも関節全体に症状が表れるため、注意が必要です。
主な部分は上から行くと、
- 頸椎
- 肩
- ひじ
- 手関節
- 手指
- 股関節
- ひざ
- 足
- 足指
急に痛みが出る事はなく、どうも調子が悪い感じになる、はっきりしない全身性の症状が表れます。
関節リウマチになる原因
関節リウマチになる原因は今のところ不明です。
ですが、もともと関節リウマチになりやすい要素を持つ人がその環境におかれた時に免疫の異常が起こり発症すると言われています。
環境要因としては、
- 紫外線
- 化学物質
- ストレス
- 妊娠
- 出産
- ウイルス
- 細菌
など様々な要因で起こる事があります。
遺伝的要因も考えられるようですが、関節リウマチは遺伝病ではありません。
あくまで関節リウマチになりやすい体質を引き継ぐと言う程度です。
女性に多く発病するのは、女性ホルモンと、妊娠、出産による影響があるからです。
女性ホルモンのうち、
- 卵胞ホルモン
- 乳腺刺激ホルモン
この2つには自己免疫反応を高める働きがあります。
これらのホルモンの影響によって症状がでることがあります。
ばね指について
ばね指の症状とは
指の腱や腱鞘が炎症を起こし、指が曲げづらかったり、ガクッといきなり関節が曲がるなど、スムーズな動きができなくなることを言います。
特に朝に症状が強く出る傾向があり、日中は指を使っている時は症状が軽くなることがあります。
症状が続き悪化すると指が動かなくなる状態が起こります。
ばね指になる原因
ばね指になる原因は、
- ホルモンのバランスの崩れ
- 指の使い過ぎや酷使しすぎ
妊娠出産期や更年期の女性に多く症状が出ます。
また仕事で指を多く使う場合や、酷使する場合にも多くばね指になる傾向があります。
朝の指のこわばりを治す方法
こわばりの原因を探るにはまず、関節リウマチの可能性もあることから医療機関の受診をおすすめします。
リウマチ科や整形外科で診察を受けることが出来ます。
早期発見、早期治療が早く治す最も有効な手段です。
- 血液検査
- X線検査
- 尿検査
などを行うことで調べることができます。
仕事で指を使う、酷使する状況であれば、安静にする必要があります。
腱が炎症を起こしている状態ですから無理をしないようにしましょう。
放置すれば、悪化し指が動かなく可能性も考えられます。
まとめ
朝に指がこわばるのは何かしらの病気の可能性があります。
原因を突き止めるためにもまずは医療機関への受診をするようにしましょう。
左右対称同じ部分に症状が出ている場合は、関節リウマチの可能性があります。
また、仕事で、指を酷使する環境であれば、酷使している指だけがばね指の症状になります。
仕事で指を使い過ぎている場合は安静に、休養を取るようにしましょう。