毎日食べる食事に置いて、野菜が不足すると体に様々な不調が起こります。
野菜には、大切なビタミンやミネラル、食物繊維、鉄分が多く含まれています。
好き嫌いが激しかったり、野菜を食べない生活には注意が必要です。
野菜不足になると体に表れる症状と今後の影響についてお伝えいたします。
野菜の摂取不足で起こる症状について
野菜不足になると、次のようなことが起こります。
- 便秘
- 肌荒れ
- 貧血
- 風邪を引きやすくなる
- 動脈硬化
- ストレスが溜まりやすい
- 高血圧
それでは、順番に説明していきます。
便秘になる
野菜が不足すると比較的早く表れるのが便秘です。
原因は、食物繊維の不足です。
食物繊維は、腸内を掃除する効果があります。
食物繊維には、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維に分かれています。
水溶性食物繊維は、腸内で水分を吸収しゲル状になります。
不溶性食物繊維は、水分を吸収して膨張します。
詳しくは、食物繊維で便秘を解消する方法!摂りづらい水溶性を食べようのページをご覧ください。
この2つの効果で腸内の汚れをそげ落とし、便の排出をスムーズにしています。
食物繊維を食べない、つまり肉や油っぽいものは腸内を汚します。
汚れる原因は、動物性タンパク質によるものです。
甘いお菓子やジュースも白砂糖が大量に含まれていることから腸内を汚します。
それにより、
- 腸内環境の悪化
- 悪玉菌の増加
- 腸の蠕動運動の低下
が起こります。
食物繊維は、栄養がないように思えますが、腸を掃除する大事な役目があります。
そして、何より恐いのが大腸がんです。
便秘になると、腐敗物質や毒素が体内に長く留まることになります。
これにより、腐敗物質や毒素から悪玉菌が増加します。
悪玉菌の増加により腸の免疫機能が低下し、ガンになる可能性が高くなります。
便秘は、放置するとのちに重大な病気を引き起こします。
便秘を解消するサプリメントなども良いでしょう。
肌荒れが起こる
野菜不足になると、便秘同様に比較的早く症状が表れるのが肌荒れです。
原因は、ビタミン、ミネラル、食物繊維の不足です。
基本的に栄養のバランスは当然ですが、コラーゲンの生成やメラニン色素の合成の抑制などはビタミンCです。
口の中や鼻の中の粘膜の組織を形成するのに必要なのはビタミンB群です。
また、食物繊維不足による腸内の悪化で、栄養がうまく吸収されないことが起こります。
どんなに良い食材を食べても、消化吸収するのは腸です。
体内に栄養を摂り込む腸を悪くしてしまうと、うまく吸収することができません。
よって、肌がカサカサになったり吹き出物が出たりと肌荒れを起こす結果となります。
貧血になる
これは、鉄分不足が原因です。
貧血は、体の酸素不足が原因で起こります。
赤血球中のヘモグロビンが酸素を全身に運ぶ働きをするのですが、鉄分が不足すると十分に酸素を送ることができなくなります。
また、酸素不足になると体は少しでも多く酸素を送ろうとするため、心臓や肺が激しく動き始めます。
そのため、息切れや動悸の症状が起こりやすくなります。
風邪を引きやすくなる
ビタミン、ミネラル、食物繊維、鉄分の不足が原因です。
栄養のバランスが偏ることで、体の免疫機能が上手く働かなくなります。
栄養のバランスを摂る理由は、各栄養素が体内で複合的に絡み合って体の機能を維持しているからです。
特にビタミンCは免疫機能で大きな役割を果たしています。
免疫力の低下により、風邪に対する抵抗が弱くなります。
よって、風邪を引きやすくなったり、インフルエンザに感染しやすくなります。
菌やウイルスに対する抵抗力が下がるので病気になりやすくなる、と言うことです。
動脈硬化になりやすい
生活習慣病の1つ、動脈硬化です。
動脈とは、体の隅々に酸素と栄養素を送る血管のことです。
年齢と共に弾力性が失われ、血管内にコレステロールが溜まることで血液の流れが悪くなります。
これが動脈硬化です。
『サイレントキラー』とも呼ばれとても恐ろしい病気になります。
動脈硬化を放置すると、
- 脳梗塞
- 心筋梗塞
- 狭心症
- 大動脈瘤
- 閉塞性動脈硬化症
などの病気を引き起こします。
コレステロールや中性脂肪が増えると、起こりやすくなります。
原因は、食物繊維不足になります。
特に、
- 肉類を多く食べる
- 揚げ物が好き
- 炒め物が好き
- たらこやかずのこ等の魚卵類が好き
- バターや生クリームを使った洋食やケーキが好き
など野菜を食べない生活をすると悪玉コレステロール、中性脂肪の増加により動脈硬化になりやすい傾向があります。
食物繊維は、人間の消化酵素では分解されない食物中の成分です。
腸を刺激することができるのは、排泄される最後まで残るからです。
食物繊維は、体の吸収も利用もされませんが、
- コレステロール
- 発ガン性物質
- 塩分
を体外に排出する作用があります。
そのため、腸を綺麗に保つことができます。
さらに、食物繊維は、ビフィズス菌のような善玉菌の格好のエサになります。
腸内の善玉菌を増やす働きを持っています。
ストレスが溜まりやすい
野菜から摂れるビタミン、ミネラル、カルシウムの不足が原因です。
カルシウムが不足すると、神経が過敏に反応し、すぐイライラしたり怒りっぽくなるなどの症状が出ます。
ビタミン、ミネラルの不足は血流の流れも悪くなります。
そのため、
- 思考回路が悪くなる
- やる気が起きない
などの症状が起きやすくなります。
高血圧になりやすい
生活習慣病の1つ、高血圧です。
塩分の摂り過ぎと食物繊維不足により起こります。
一般に、コレステロール値と中性脂肪が高い人は、血圧も高めの傾向があります。
食物繊維には、塩分を体外に排出する働きがあります。
毎日の塩分の摂り過ぎを減らすことは当然ですが、体内に取り込んだ不要な塩分を排出することも必要です。
野菜の摂取不足がもたらす影響について
免疫力の低下
免疫力とは、人間が様々な病気から体を守るための自己防衛機能のことです。
風邪を引いても治る、インフルエンザになっても治る、病気から回復するといったのはすべて免疫力のおかげです。
実はこの免疫力の7割を腸が担当しています。
つまり、腸が綺麗な状態、健康な状態を保つことができないと免疫力が低下してしまいます。
人間は様々な食材から栄養を摂らないといけないため、どうしても摂る過程で腸を汚してしまいます。
肉や油を含む食材を食べるのは栄養を吸収するために必要なことです。
ですが、腸内が汚れ悪玉菌の増加や腸の蠕動運動を助けるために食物繊維が必要になっています。
『肉を食べるときは、野菜は肉の3倍食べる』なんて言いますよね。
理由は、腸内を健康に保つためです。
免疫力の低下は、あらゆる病気の引きがねになります。
子供の場合、発育に悪影響が出る
野菜を食べない、つまり炭水化物だけの食事やタンパク質だけの食事では栄養のバランスが悪く、身長や体重の発育も偏り悪化します。
体の発達も遅れますが脳の発達も遅れます。
これにより、
- 言葉を話す
- コミュニケーションを取る
- 遊ぶ
- 学習する
- 学ぶ
なども遅れます。
野菜の多くは、ビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富に含まれています。
また、
- 豆類にはタンパク質が豊富
- イモ類には炭水化物が豊富
に含まれています。
特に子供は成長する大切な時期なので、野菜のほかにもバランス良く栄養を摂らせる必要があります。
まとめ
野菜不足になると体に起こる症状は、
- 便秘になる
- 肌荒れを起こす
- 貧血を起こしやすくなる
- 風邪を引きやすくなる
- 動脈硬化を起こしやすくなる
- ストレスを溜めやすくなる
- 高血圧になりやすくなる
の7つがあります。
また、野菜不足による影響は、
- 栄養のバランスの偏りにより、免疫力が低下する
- 子供の場合、発育に遅れが出る
などがあります。
どうしても、野菜が不足する、好き嫌いがある場合は、サプリメントも有効です。
食事の基本は、栄養のバランスです。
健康で綺麗な体を作りましょう。
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