長距離を移動するのに安くて便利な夜行バス。
あなたも、一度は利用した事があるのではないでしょうか。
他の公共交通機関よりも値段を安価に抑えることができ、寝ている時間に目的地に到着する。
非常に便利な乗り物です。
目的地までの距離によって変わりますが、長距離の場合、移動時間は8~12時間にもなる場合があります。
バスの車内でも快適に過ごしたいものですよね。
夜行バスで快適に寝る方法をまとめてみました。
①寝る服装はラフな格好にする
夜行バスで寝るには当然、ラフな格好で乗車しましょう。
家で寝る時は普通はパジャマで寝る人がほとんどのはずです。
パジャマを着るまでは行きませんから、身体に圧迫のない服装を選びましょう。
スウェットやパーカーがおすすめです。
乗車時は夜ですが、到着すると朝なので、外に出ても恥ずかしくないものを選びましょう。
また、車内は暑くなったり寒くなったり変化があります。
女性の場合、スカートではなく、ズボン形状のものを選びましょう。
②エンジンやタイヤ付近の座席を避ける
夜行バスは、座席が空いていれば当日でも乗れることもありますが、ほとんどが予約乗車です。
座席は、
- 完全個室の一人用シート
- 高級なゆったり2列シート
- 独立3列シート
- 標準の4列シート
運行会社によって、様々な形状があります。
快適に寝るのであれば、「独立3列シート」を、もし運行しているなら、若干価格が割高でも個室タイプやゆったり2列シートの選択もありです。
おすすめする座席は、
- バスの中間付近の列
- 通路側の列
です。
まず、バスのエンジンは後ろにあります。
よって後方付近の座席はエンジン音が常に聞こえます。
また、ギアチェンジのシフト音も聞こえてきます。
最新型のバスはエアコンが天井に設置されていますが、古いバスはエアコン専用のエンジンがもう1つ付いています。
通常のエンジンとエアコン用のサブエンジンの2つあるということです。
古いタイプの1階建てのバスのサブエンジンは運転席の後ろにあります。
座席でいうと、右側の1~2列目付近の座席の下です。
夏はこの付近はエンジン音が聞こえてきます。
2階建てバスの場合は、エアコン用のサブエンジンが通常のエンジンの上に設置されています。
耳栓があれば対策は可能ですが、できればエンジン付近は避けたいところです。
また、タイヤ付近の座席も避けたいところです。
バスは、エアーサスペンションのため、道路からの衝撃は乗用車に比べて柔らかく吸収することができます。
しかし、全くないわけではなく衝撃が伝わるのはやはりタイヤに近い座席になります。
そして、できるなら通路側です。
トイレに行くのにも便利ですし他のお客様に迷惑をかけることなく行く事ができます。
そして、夜中で誰も起きなそうな時間であれば、ちょっと足を延ばすこともできます。
予約で座席が埋まっている場合は仕方ありませんが、空席が多い場合は狙って予約するのも良いのではないでしょうか。
③快眠グッツを利用する
夜行バスは、乗車時間も長く自宅で寝るのとは違います。
あると快適に過ごせる便利なグッツを6つほど紹介します。
アイマスク
夜行バスは、基本カーテンを閉め切っていますが、走行中、隙間から外の光が入ってくる場合があります。
光がチラチラと目に入ってきたのでは、良く眠れません。
光を遮断するためにも必須アイテムです。
目に優しい、立体仕様のアイマスクもあります。
空気枕
座席には頭を固定するものはなく非常に不安定なものです。
空気枕を活用し、首を安定させることで快適な眠りに就く事ができます。
耳栓
上記にも書きましたが、バスのエンジン音を遮断する為や周りの人のいびきや、歯ぎしり等の雑音を遮断するのに便利です。
必須アイテムです。
周りがうるさいと、どうしても眠ることができません。
バスの一通りのアナウンスが終わったら使用すると便利です。
マスク
マスクは臭いを防ぐこと、そして、喉の保湿を守ります。
加齢臭やきつい香水の匂いもマスクがあればある程度防げます。
また、特に冬は暖房を使うことで空気が乾燥します。
マスクは喉の乾燥を防ぎ、風邪予防にも繋がります。
タオル
タオルは、汗を掻いたら拭いても良いですし、寒い時は身体にかけても良いです。
何か車内で汚れてしまっても拭いて捨てることも可能です。
タオルは意外と万能なのであると便利でしょう。
少しの飲食料
長時間乗車すれば、疲れも溜まりますし、汗もかきます。
夏であれば熱くて脱水症状も考えられます。
バスの弱点は、予定到着時間につかない場合があることです。
電車と違いレールの上を走行するわけではないので、突発的な予期せぬ出来事に遭遇する場合があります。
- 通行止め
- 渋滞
- バスの故障
- 事故
などです。
正確な時間に到着しない場合も考えられます。
水分補給や空腹を避けるためにも、持って乗車する事をおすすめします。
夜行バスには、スリッパやブランケットが備え付けられています。
予約の際に確認してみましょう。
備えあれば憂いなし、少しでもあれば助かります。
④乗車前に、あえて昼寝等をしない
あえて乗車前に睡眠を取らないで乗る、つまりわざと疲れている状態で乗ることです。
乗車前に運動したりと身体を疲れされることで、バス車内では寝てしまおうという考えです。
昼寝してしまったり、あまり身体が疲れていないとき、なかなか自宅でも寝れないときがありますよね。
逆手にとって疲労状態ですぐ寝る。
余りにも熟睡しすぎて降りる直前で目が覚めた、なんてことのないようにしましょう。
⑤乗車前にお腹を満たす
乗車前には、必ず夕ご飯は食べるようにしましょう。
空腹状態では、寝れないばかりかイライラすることもあります。
食い過ぎは身体に悪いので、腹八分目に抑えて乗車するようにしましょう。
また、食べてすぐ寝ると太ります。
炭水化物は糖質です。
ダイレクトに脂肪に繋がる可能性があります。
乗車する時間、睡眠に入る時間の前を逆算して食べるようにしましょう。
⑥少しお酒の力を借りる
これは、最終手段です。
あまりおすすめはできませんが、どうしてもバス車内で、エンジンの音や周りの乗客が気になって眠る事ができない場合、少しだけ力を借りましょう。
疲労しててもお腹が満腹でも、アイマスクや耳栓などグッズを使用しても寝れない場合のみです。
お酒を飲むと消化器官から吸収された成分が脳に催眠作用を働きかけることで眠たくなります。
眠る事はできますが、寝酒をすると浅い眠りになるため疲れが取れにくい状態になります。
どうしても眠りにつけない時の切り札として知識として覚えておくと良いかもしれません。
⑦予約を取る前に運行会社を調べる
最後は安全対策の1つです。
あなたを事故の遭遇から少しでも回避するためにお伝えします。
夜行バスはほとんどの場合、2人体制で運転を交代しながら目的地まで向かいます。
これは、事故を未然に防ぐことと安全な輸送の法律のもとに決められています。
夜行バスは高速道路を走行する路線バスのことです。
簡単に説明すると、バスには路線バスと貸切バスの2種類存在します。
違いは、
路線バス
正式には乗合バスと言われ、停留所を設置し、停留所の時間通りに決められたルートで一般道や高速道路を運行するバス。
運賃はその都度支払う。
往復のルートをダイヤ通りに走らなければいけないため、客が0人でも必ず走ならければならない。
貸切バス
停留所がなく、運行指示書に従って観光地や施設、道路を指示どおりに走るバス。
料金は工程による一括支払い。
運賃はその都度、支払うものではない。
同じバスでも実は違いがあります。
夜行バスを運行している会社は、貸切バス事業も行っている場合があります。
貸切バス事業者には、きちんと正しく適正に管理が行われているか、一般の方にもわかるように一定の評価があります。
それが公益社団法人日本バス協会 貸切バス事業者安全性評価認定制度というものです。
適正に運行管理ができている優良なバス会社は星が3つ付いています。
星が多ければ多いほど、法令順守している会社といえます。
貸切バスを適正に管理することができていれば、路線バスも同様に管理できていると予測できます。
自分の命を守るためにもシートベルトは必須ですが、夜行バスを運行する会社が法令順守しているかを知ることができます。
優秀なバス会社は★3つのスリースターです。
まとめ
夜行バスを快適に寝る方法として、
- スウェットやパーカーなどラフな格好
- 座席はエンジンやタイヤ付近を避ける
- 快眠グッツを利用する
- わざと疲労状態で乗車する
- 乗車前にお腹を満たしておく
- どうしても寝れないときは、お酒の力を借りる
- 法令順守の安全なバス会社のバスに乗る
夜行バスの魅力は何と言っても価格の安さにあります。
ちょっとした工夫で快適に過ごせます。
安くても安全は必須です。
せっかく長時間夜行バスに乗るのですから、快適に過ごしてみてはいかがでしょうか。