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花粉症は何科に行くの?病院の選び方と家での対策16つ

2017年2月3日

花粉症で辛い女性の画像

毎年花粉症のシーズンになると、くしゃみや鼻水がでる上に目のかゆみや充血もあり、なんだかだるい感じもする。

市販薬を飲んではみるもののなかなか改善しない、そんな時はありませんか?

そんなときは、一度、病院に行って診察を受けるのが一番です。

ただ問題は病院の何科を受診すれば良いのか、ということですよね。

そんなときは一番症状が辛い部分に焦点を合わせて受診するのが良いでしょう。

熱もないのに鼻水が止まらなければ、耳鼻咽喉科に、目のかゆみが止まらなければ眼科、どうもだるい感じ、ぼーっとしてしまうような感じがするときは内科を受診しましょう。

また自宅でも簡単に軽減させる事ができますし、花粉の飛ぶ時期、量、時間帯によっても防ぐ事ができます。

今回は、花粉症のときの病院の選び方や、自宅での軽減法をお伝えします。

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花粉症は何科に行けばいいの?

疑問質問

選ぶ科としては主に3つです。一番ひどい症状に合わせて受診しましょう。

  • 耳鼻咽喉科
  • 眼科
  • 内科

耳鼻咽喉科

水っぽい鼻水がでる、鼻が詰まる、くしゃみが止まらない、鼻がムズムズする、喉がイガイガするなど

眼科

目がかゆい、充血している、ゴロゴロするなど

内科

だるい感じがする、熱っぽい感じがする、風邪に似たような症状があるなど

 

あなたの一番辛い症状が出ているところを基準に受診するようにしましょう。

人間の体は、目、耳、鼻、喉、口は内部で繋がっています。

点眼薬、点鼻薬、内服薬など必要に応じて処方してもらうようにしましょう。

花粉症が起こる原因は何?

花粉症が起こる原因は、花粉によるアレルギー反応によるもので、免疫機能の誤作動で起こります。

風邪とはまったく別ものです。

本来、花粉は害のあるものではありません。

ですが、人間の体内の防衛機能が働き、悪い物質を排除しようとしてしまうのです。

風邪の菌やウイルスは、体に害をもつものですから、当然体を守ろうと免疫機能が働き、駆除したり、排除しようとします。

花粉も有害な物質と認識してしまうことで、涙や鼻水によって外に花粉を追い出そうとします。

そのために、辛い症状が出るのです。

なので、点眼薬も点鼻薬も内服薬も、アレルギー反応を抑える薬ということになります。

花粉症の治療費はいくらかかる?

治療費

治療費は人によって様々です。

処方してもらう薬の種類、期間によってばらばらですし、病院でのアレルギー検査や、治療によって変わってきます。

おおむね、初診料を入れても3,000円程度ではないでしょうか。

診察を受ける際には、パッチテストを受けると良いでしょう。

あなたが何の花粉に反応しているか調べることができます。

皮内テスト

皮膚にテスト用の花粉のエキスを注射するテストです。

スクラッチテスト

皮膚にわざと引っかき傷をつけ、そこに原因となる抗原のエキスを付けて反応を見るテストです。

プリックテスト

皮膚に筋状の傷をつけ、抗原のエキスをつけて反応を見るテストです。

 

エキスには、

  • ハウスダスト
  • ヤケヒョウダニ
  • スギ
  • ヒノキ
  • ハルガヤ
  • カモガヤ
  • ブタクサ
  • ヨモギ
  • アキノキリンソウ

など様々なものがあり、調べる事ができます。

原因が分かれば、対策もしやすくなります。

自宅でできる花粉症対策

花粉症にワセリンは効果的

自宅にいるときは、ゴーグルやマスクは必須ですが、どうしても装着できない状態が出てきます。

そんなときはワセリンが非常に役に立ちます。

ワセリンは、軟膏に良く使われています。

皮膚の保湿剤としても使われ、ドラッグストアでも市販されており安価です。

このワセリンを、目の周りや鼻の入り口に塗ると、花粉が目や鼻の中に入ってくるのを防ぐ事ができます。

花粉がワセリンにくっついて、奥に入って行かなくなります。

なので、ワセリンとマスク、ゴーグルを同時に使うことでかなりの花粉を防ぐ事ができます。

もともと、ワセリンは皮膚の保湿剤でもあるため、目や鼻の中に少々入ってもあまり問題にはなりません。

ただし、ワセリンを塗ってかゆみや湿疹が表れる場合は、使用しないようにしましょう。

自宅で鼻がつまったときは蒸しタオル

蒸しタオル

鼻がつまったときには蒸しタオルを使うと、鼻の通りが良くなります。

鼻の粘膜は、スポンジのような構造になっています。

 

鼻炎になると、そのスポンジに流れ込んだ血液が、流れ出て行かずに溜まってしまうため、うっ血して鼻の粘膜が腫れ、鼻づまりになってしまいます。

そのため、血行を良くすれば、鼻詰まりは改善します。

 

温かいお風呂に入ると全身の血行が良くなるように、鼻も温めれば血行が良くなります。

蒸しタオルを使うことで、鼻の中が湿って症状を和らげることができます。

まず、タオルを水でぬらして絞ったあと、電子レンジで温めると簡単に蒸しタオルができ上がります。

ただし、火傷には十分注意してください。

電子レンジから出してすぐ使わずに、外に出して少し冷ましてから使うと人肌の温度になります。

お風呂やサウナに入ると、鼻の通りが良くなるのは血行が良くなるためです。

また、花粉やほこりを洗い流すことができるので、しっかり湯船につかって体を温めるようにしましょう。

鼻がつまって寝れないときは、頭を高くする

寝室

花粉症の時期は、寝るとき、また朝起きるとき、鼻が詰まって非常に不快な思いをします。

鼻が詰まって寝れないときは頭を高くして寝ると症状を軽減させることができます。

実は、この横になると起きる症状は生理的な出来事なのです。

起きているときは、鼻のある頭は体よりも上の方にありますが、横になって寝ているときは、頭は体と同じ高さにあります。

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血液が重力の影響を受けなくなったために、頭にとどまり鼻の中の血液も、うっ血状態となります。

そうすると、鼻の粘膜は膨れてしまいます。

また、寝ているときは副交感神経が活発になるので、鼻水も多く出るようになります。

そうなると鼻の通りが悪くなり、ひどい人によっては眠れない状態になります。

寝るときは、少しでも重力の影響を受けるように頭の位置を高くして寝ると改善することができます。

目がかゆくなったら冷たい水で冷やす

花粉症の時期は、ぬるま湯での洗顔が、目の周りのかゆみをひどくする場合があります。

そんなときは、冷たい水で目の周りを冷やすと、かゆみが緩和します。

かゆいからといって、洗顔のときにゴシゴシ目をこするのは、眼球を傷つけてしまいます。

絶対にやらないようにしましょう。

ちょっとした工夫で花粉症は軽減できる

花粉症は、アレルギー反応している花粉との接触を防ぐことができれば、軽減する事ができます。

例を上げると、

  • 掃除機をまめにかけるようにする
  • 『花粉除去モード』で空気清浄機を使う
  • 家に入る前に玄関先で体についた花粉を落とす
  • 手洗いうがいを忘れずに行う
  • 飲み物を常に持ち歩く
  • 飴やキャンディで口を潤す
  • マフラーやスカーフを避ける
  • なるべく化学繊維のすべすべした素材のもを着て外出する
  • 帽子をかぶる
  • 公園や緑の多いところへの外出は避ける
  • 頻繁に洗濯する
  • 洗濯物はできるなら乾燥機、もしくは室内干しする

ちょっとした工夫で症状を軽減させる事ができます。

是非、日常生活に取り入れてみましょう。

花粉の飛散量と時期について

花粉の飛散量は毎年、何で決まるの?

春に飛ぶ花粉量は、前年の夏(7月から8月)の日照時間最高気温で決まると言われています。

この時期は、スギの雄花がちょうど成長し始める時期です。

このときの気象条件によって、雄花の生産量が違ってきます。

つまり、この時期にじゅうぶんな日照時間があり、暑い日が続くと翌春に大量に花粉が飛びます。

猛暑のときは花粉に注意ということです。

また、反対に冷夏などで夏の気温が上がらない、あるいは雨の量が多く日射量が減ると、翌年の花粉量は少なくなります。

花粉が飛び始める時期はどのように決まるの?

花粉が飛び始める時期は、気温が高ければ高いほど早くなります。

夏に成長した雄花は、秋から冬にかけていったん休眠の状態に入ります。

そして、年が明けた1月頃から徐々に目を覚まし開花の準備に入ります。

雄花が休眠から覚めた後は、気温が高ければ高いほど早く開花し、花粉が飛び始めます。

逆に寒い日が続くと飛散開始時期が遅くなります。

飛び始める時期の目安としては、1月からの積算最高気温で知ることができます。

積算最高気温とは毎日の最高気温を足した値のことです。

1月からの毎日の最高気温を足していくと花粉の飛ぶ時期を知る事ができます。西日本と東日本で違いがありますが、

  • 西日本で400~500度
  • 東日本で300~350度

足してこの数値になる頃に花粉が飛び始めます。

通常、飛散が始まったあと、3~4週間後にピークを迎えます。

暖冬のときは、早期飛散に注意ということになります。

また、理由は不明ですが多く飛散した年の翌年は少なく、少なく飛散した年の翌年は多くなる傾向があります。

花粉が多く飛ぶのは、どんな天気?

ずばり、雨が降った日の翌日の、風の強い晴れの日です。

スギは、気温が高くなると花が咲いて花粉がたくさん飛び始めます。

また、空気が乾燥すると花粉が舞いやすく、さらに風が強ければ広範囲に飛んでいきます。

なので、

  • 気温が高い日
  • 湿度が低くなった日

が最も危険になります。

一日の中で最も花粉が多く飛ぶ時間帯は?

地域や天候によって若干の違いはありますが、

  • 11時~15時頃
  • 17時~20時頃

です。

スギ花粉が多く飛ぶ時期は、お昼前後と日没前後に多くなる傾向があります。

午前中に気温が上がるとスギ林から花粉が飛散します。

その後数時間後に都市部に到達するため、お昼前後にピークを迎えることになります。

さらに、上空を舞っていた花粉が夕方になると地上に落下してきます。

そのため、夕方から夜にかけて飛散量が多くなります。

特にこの時間帯は、マスクやゴーグルを使ってしっかり防御するようにしましょう。

花粉症と腸内細菌について

花粉症は、アレルギー疾患の1つです。

体内の防衛作用である免疫反応の誤作動で起きています。

実は、この免疫機能の活動は腸が担っています。

なんと全体の7割の免疫機能を腸が担当しています。

つまり、腸内環境を良くすれば、免疫機能の誤作動も防げると言うことです。

花粉症にはヨーグルトが良い』なんて聞きますよね。

理由は、ヨーグルトに含まれる乳酸菌が関係しています。

乳酸菌とは

『乳酸菌』とは実は、慣用的な呼び名であって分類学上の学名ではありません。

乳酸菌と言うのは、糖を発酵して乳酸を作り出す微生物を一般的にこう呼んでいます。

乳酸菌には、

  • ビフィズス菌
  • ラクトバチルス菌
  • クレモリス菌

などがあります。

 

アレルギー改善にヨーグルトが良い理由は、腸内に共生している乳酸菌を助けるからです。

そして、腸内細菌の乳酸菌がアレルギー反応を抑制することができます。

花粉症の症状を抑えるにはヨーグルトを食後に食べるようにしましょう。

ヨーグルトだけをそのまま食べると、胃酸により乳酸菌が溶けてしまいます。

できるなら食後、他の食べ物と一緒に食べた方が胃酸が弱まります。

胃酸は強酸性。

少しでも多く腸に届けるには、食後ということになります。

まとめ

花粉症は、免疫機能の誤作動で起きてしまいます。

本来、無害な物なのにも関わらず排除しようとする事から起こります。

接触を断つ事が一番です。

症状がひどい場合は、一度病院を受診し、正しい薬を服用し快適な生活を送りましょう。

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