自分の歯が虫歯だらけで歯医者に行くのが恥ずかしい。
歯医者の先生に、どんな風に思われるのかが気になって歯医者に行くことができない。
虫歯になったら、歯医者に行って治療をしてもらわないと治すことはできません。
恥ずかしがって歯医者に行かないとますます虫歯が進行してしまいます。
虫歯になると、食べ物もおいしく感じませんし、何より痛みが永遠に続きます。
今回は、虫歯だらけで歯医者に行くのが恥ずかしい人が取るべき3つの行動をお伝えします。
虫歯だらけの歯を見て歯医者の先生はどう思うか?
当然ですが、歯医者の先生は歯を治す人です。
助手の人や受付の人も『先生をサポートする人』ということになります。
歯医者は歯を治すのが仕事です。
虫歯だらけの歯の人を見たところで、悪口を言うなんてことはあり得ません。
歯医者の先生は、あなただけを見ているわけではありません。
何人、何百人と患者さんを見ています。
先生があなたを見てどう思うか、考えられるのは3つです。
心配になる
虫歯だらけの歯を見てあなたを心配するでしょう。
虫歯が進行すれば、削ったり、銀歯のような詰め物をしたり、最悪、抜歯も考えられることです。
歯は一生物です。
歯医者の先生が心配しないわけがありません。
きちんと最後まで治療を受けてくれるか、どうやったら綺麗に歯を残せるか、きっと考えています。
長年、歯のメンテナンスを怠って放置したから虫歯になったので、きっと良いアドバイスをしてくれるはずです。
もしかすると怒るかもしれない
『どうしてもっと早く来なかったのか』と怒る先生もいる可能性があります。
普通、怒るというのは心配しているから怒るのです。
あなたを心配して怒るのです。
普通、どうでもいい人には、人は怒りません。
無視して放置し、関わるのをやめます。
怒る歯医者の先生は、きっと良い歯医者に違いありません。
より一層、完治させたくなる
これは、非常に前向きな考えの先生の場合です。
虫歯だらけの歯を見た先生は、もしかすると歯医者魂に火がつくことも考えられます。
治療するところがいっぱいある、ということは非常に治療しがいのある歯ということになります。
虫歯だらけということは、それだけ先生は仕事が増えることになります。
より一層、治療することができ、完治させたくなるはずです。
歯医者の先生は、様々な人の歯を見てきているので経験も豊富です。
時間をかけてでも、あなたのために治療してくれるはずです。
虫歯だらけで歯医者に行くのが恥ずかしい気持ちはわかりますが、受診が早いほうが完治も早いです。
完治すれば歯医者に行く必要はないのですから、早めに歯医者を受診するようにしましょう。
虫歯だらけの歯が完治したらすること
虫歯が完治したら虫歯予防のためにやることは大きく2つです。
それは、
- 砂糖をなるべくとらない生活を心がけること
- 1日の食事の回数を極力減らすこと
です。
この2つは虫歯予防に大きく関係しています。
それでは、順番に説明していきます。
砂糖をとらない生活を心がけること
生活している上で、砂糖を全くとらない生活をすることは不可能です。
料理やデザートにも当然砂糖は含まれていますし、ドリンクジュースにも砂糖は微量に含まれています。
なので、実際問題として、砂糖をなるべくとらないような生活を心がけましょう。
虫歯が発生する最初の原因は砂糖です。
意外に思われるかもしれませんが、虫歯の起こるメカニズムはまだ完全に解明されていません。
私たちの口の中には何百種類もの細菌が日常的に生息しています。
虫歯になるのは、いくつかの常在菌が関係しています。
ですが、虫歯の発生に中心的な役割を果たすのは、
- ミュータンス菌
- 乳酸菌
この2つの菌です。
この2つの菌が口の中で作り出す乳酸が虫歯の発生する原因です。
菌の動きは次のようになります。
ミュータンス菌は砂糖だけを食べる
バイ菌であるミュータンス菌は砂糖だけを食べます。
砂糖を食べてデキストランを作り出します。
デキストランは、唾液に溶けずネバネバしているものです。
うがいをしても取れない特徴があります。
このネバネバしたデキストランが歯の表面を覆うことでいろいろな口の中にいるバイ菌が付着します。
イメージとしては、ハエ取り紙の上にハエが付くイメージです。
このバイ菌が歯に付着している状態を歯垢(プラーク)と言います。
歯垢が付いていると、
- 虫歯
- 歯周病
の原因になります。
歯垢はとても柔らかいので、歯ブラシで簡単に落とすことができます。
虫歯が始まる原因は、歯垢に付着したミュータンス菌や乳酸菌が作り出す乳酸です。
乳酸がどんどんとできていくと、酸の濃度が高くなり、歯の表面が溶かされてボロボロになります。
この流れが、虫歯が始まる原因と言われています。
ミュータンス菌が主に活躍するのは歯の表面であるエナメル質が浸食されている初期の段階です。
乳酸菌が活躍するのは、虫歯が進行してエナメル質の下にある象牙質が浸食されている時期です。
歯のエナメル質は、大理石に匹敵する硬さを持っているにも関わらず、乳酸により浸食されます。
ミュータンス菌は、誰の口の中にも常在していますが、常在しているだけでは虫歯になりません。
虫歯が進行するのには、砂糖が不可欠です。
なので、砂糖を摂らない生活をすれば、基本的に虫歯にならずに済みます。
自然界に生きる野生動物がなぜ虫歯にならないのか?
それは、砂糖を摂らないために虫歯にならないのです。
コーヒーや紅茶も砂糖はなるべく入れないで飲むようにしましょう。
また、飴も長時間舐めることは虫歯に繋がります。
歯を砂糖につけていることと同じになってしまいます。
1日の食事の回数を極力減らすこと
基本的に口の中のpH(水素イオン濃度指数)の値は7.0、つまり中性です。
ですが、食事をしているときは、酸性に変化します。
酸性になる時間が多ければ多いほど、虫歯になる可能性が高まります。
なぜ、酸性が良くないかというと、
- 歯垢の中にエナメル質が溶け出して、虫歯が進行しやすくなる
ためです。
口の内部は、食事の回数だけ、中性から酸性に変わり、そして食後はまた中性へ戻るようにできています。
1日の中で中性になったり酸性になったりを繰り返します。
ミュータンス菌や乳酸菌が作り出す乳酸は、歯の表面を覆うエナメル質を溶かして、
- カルシウム
- リン
のミネラル成分を唾液中に排出させます。
これを、脱灰といいます。
このような状態が続くと歯はあっという間に虫歯になります。
ですが、唾液腺から出される唾液は、酸性に傾いたpHを中性に戻す働きがあります。
これを、緩衝作用といいます。
唾液には、
- 乳酸を洗い流す効果
- 口腔内を中性に戻す効果
があります。
唾液中に含まれるカルシウムやリンが歯に取り込まれて沈着します。
これを、再石灰化といいます。
1日の食事の回数を減らすことで、口内が酸性になる回数を減らすことができます。
よって、虫歯になる状態を減らすことができるというわけです。
寝る直前の食事も控えよう
就寝中は、唾液の分泌量が低下するため、口の中が酸性に傾きます。
そのため、虫歯が進行しがちです。
寝る前の食事は、口の中を酸性にしてしまうので控えるようにしましょう。
食べてしまった場合は、必ず歯磨きをして歯垢や砂糖を取り除くことが大切です。
虫歯だらけの女性は甘い砂糖の摂り過ぎ
女性の中には、デザートや甘いお菓子が好きな人もいます。
好きなことが悪いわけではありませんが、虫歯になる可能性が高いです。
なぜなら、砂糖を摂る回数が多いからです。
甘いものを食べても虫歯にならない方法をお伝えします。
食後うがいをする
砂糖が長時間、口の中に残ると、
- 砂糖をミュータンス菌が食べる
- 歯の周りにデキストランを形成する
- 歯に歯垢が付着する
- 乳酸により歯が溶けて虫歯になる
というようなことが多くなります。
この流れを断ち切るためには砂糖をいかに口の中から排除するかが決め手となります。
そのためにも、甘いものを食べたら早めにうがいをすることです。
歯磨きをすることが理想ですが、時間がない場合は、うがいで砂糖の成分を口の外に流しだせば、デキストランは合成されることはありません。
そのため、虫歯の原因になる歯垢も形成されずに済みます。
1日3回の食事と一緒にデザートを食べる
虫歯予防において特に注意しなければいけないのが、『間食』です。
間食の多い人は虫歯になるリスクが高くなる傾向があります。
食事をすれば必ず口の中は酸性に傾きます。
酸性に傾くときに、デザートも一緒にとってしまうのが虫歯を予防する秘訣です。
そして、うがいをすれば虫歯の進行を食い止めることができます。
間食を控えて、1日3回規則正しく食事をとれば、虫歯を予防できます。
一番最悪なパターンは、『甘いデザートを食べ、歯磨きもせず、そのままウトウトして寝ることです。』
まとめ
虫歯だらけで歯医者に行くのが恥ずかしい人は、
- 恥ずかしい気持ちはわかるが今後のためにも早めに歯医者に通う
- 砂糖を摂らない生活を心がける
- 1日の中でなるべく食事の回数を減らす
この3つです。
虫歯を見られるのは恥ずかしいことですが、そのまま放置して虫歯だらけのまま生活する方がより恥ずかしく見えます。
野生の動物は砂糖を摂らないために虫歯にはなりません。
砂糖を摂らない生活を心がければ、まず虫歯予防の効果は絶大です。
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