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キシリトールとフッ素の違いは何?虫歯予防にはこの2つ

2017年5月31日

歯をきれいにしている女性

虫歯予防や歯磨き粉に良く使われるこの言葉、『キシリトール』や『フッ素』。

キシリトール入りのガムや食品がたくさん売られています。

歯磨き粉にもフッ素配合と表示されている歯磨き粉もあります。

同じ虫歯予防なのに違いは一体なんなのでしょうか?

今回は、キシリトールとフッ素の違いに迫ってみました。

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キシリトールとフッ素の違いについて

キシリトールとフッ素は『歯の健康を守る』という意味では同じですが、全く違う成分です。

主な違いとしては、

  • キシリトールは、樹脂からとれる糖分のこと
  • フッ素は、自然にある微粒元素で歯を丈夫にする栄養素
  • フッ素のほうがキシリトールより虫歯予防効果が期待できる

などがあります。

それでは、キシリトールから順番に説明していきます。

キシリトールについて

キシリトールガム

キシリトールって何?

キシリトールは白樺や樫(かし)の樹木からとれるキシラン・ヘミセルロースという糖分から作られています。

キシリトールは虫歯予防効果が実証されている天然の甘味料で、主に北米で20年ほど前から虫歯予防に使われています。

キシリトールは、

  • 歯垢(プラーク)を減らす効果
  • 虫歯の原因であるミュータンス菌の働きを弱める
  • 虫歯になりかかった歯のエナメル質の再生
  • 歯の再石灰化の促進

があります。

歯垢(プラーク)の中にカルシウムを取り入れる働きもあるので、歯の再石灰化も促進されると考えられています。

キシラン・ヘミセルロースの効果について

キシラン・ヘミセルロースは他の糖と違い、虫歯の原因菌であるミュータンス菌に食べられても酸を作りません。

虫歯は本来、食後に起こる口の中が酸性になることで起こります。

酸性になる原因は、虫歯菌が糖分を取って酸を発生させることがきっかけです。

口腔内が酸性になることで、歯のカルシウムである表面のエナメル質が溶け出すことで起こります。

本来、エナメル質は大理石に匹敵する硬さをもっています。

キシラン・ヘミセルロースの糖分で酸の発生が抑えられることから、口腔内が虫歯になりにくい環境になります。

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キシリトールガムの効果

キシリトール入りのガムは、噛むことでたくさん唾液が分泌されます。

唾液に含まれる、

  • カルシウム
  • リン酸

が歯を強くしてくれます。

キシリトールの安全性には、

  • 世界保健機関(WHO)
  • 国連食糧農業機関(FAO)

も認めています。

代謝するときにインシュリンに頼らないので、糖尿病の人でも大丈夫です。

虫歯予防を期待する場合、キシリトールは1日5~10g程度のを数回に分けて、食後に摂取するのが適当と考えられています。

キシリトール入りの商品の食べ方の注意点としては、キシラン・ヘミセルロース以外の他の甘味料が使われている場合があります。

中でも、

  • 砂糖
  • 水あめ

といった表記のある物は虫歯を作り出すための砂糖が含まれているので、歯磨き後や寝る前に食べることは控えるようにしましょう。

フッ素について

フッ素入りの歯磨き粉

フッ素って何?

フッ素は、鉄やカルシウムのように自然の中にある微量元素(ミネラル)のことです。

緑茶や紅茶、海藻類、魚介類などに多く含まれ、歯や骨を丈夫にする栄養素です。

フッ素の効果について

フッ素の効果は、

  • 歯質を強くする
  • 歯垢(プラーク)の生成を抑える
  • 歯の再石灰化を促進

などの虫歯予防効果があります。

フッ素液を直接歯に塗ったり、スプレーしたりフッ素入りの歯磨き粉やうがい薬として使うことが推奨されています。

フッ素は、歯自体を丈夫にできるので、キシリトール以上の虫歯予防効果を期待できます。

特に子供の虫歯予防に役に立つといわれています。

ですが、歯垢(プラーク)を取り除いてくれるわけではないので注意しましょう。

まとめ

歯垢は基本的に歯ブラシなどでかき出さなければ決して取り除くことはできません。

キシリトールやフッ素を使えば、虫歯にも歯周病にもならないわけではありません。

あくまでも歯磨きをサポートするものである、と考えておきましょう。

食べものをおいしく食べる秘訣は、歯を丈夫にすることです。

歯の健康を守りましょう。

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