肌の乾燥を防ぐ方法の1つに食事で改善できるものがあります。
乾燥は最も肌に悪影響を及ぼす要因の1つです。
肌を綺麗に保つ秘訣は、『紫外線』、『酸化』、そして『乾燥』のこの3つをいかに防ぐことができるかが重要となります。
肌も大切な体の一部、ターンオーバーやバリア機能によって体内の組織は守られています。
肌にもやはり栄養が必要で、偏った食生活はよくありません。
栄養もバランスが重要なのです。
例えば、肌を綺麗にできるといいビタミンCだけを取って肌が綺麗になるかと言えば答えはNOです。
栄養素は、チームワーク制です。
バランス良く摂取することで始めて効果が表れます。
今回は、乾燥を防ぐ食事の方法をお伝えします。
乾燥肌を防ぐビタミン3つ
肌の潤いを守るのに必要な栄養素は、
- ビタミンA
- ビタミンB2
- ビタミンB6
この3つです。
当然、他の栄養素も必要なのでバランスが大切ではありますがこの3つの栄養素を多めに意識して取ることで乾燥肌は大きく改善できます。
ビタミンA
ビタミンAは肌の潤いを保つために必要な栄養素です。
皮膚や粘膜の細胞分裂に大きく関わっています。
ビタミンAが十分に摂取できると、ターンオーバーのサイクルがスムーズに行きます。
ターンオーバーのサイクルは通常で28日であり、皮膚は体内で作られ、古いものから垢となってはがれて行きます。
イメージ的にはところてん方式のようなだんだんと押し出されるような感じです。
年齢とともに周期が長くなり、40代になると周期が40日前後になるなど加齢とともにスピードが遅くなります。
皮膚に傷がついてもいつのまにか元通りになっているのは、ターンオーバーによる入れ替わりによるものです。
目や口の粘膜もビタミンAによるものです。
ビタミンAが不足してしまうと皮脂の分泌が減少し、ターンオーバーがうまく行われず保湿機能が低下します。
つまり、肌表面の皮脂が少なくなるため表面が荒れて乾燥していくと言うことです。
ビタミンAには、
- レチノール
- β-カロテン
の2つがあります。
レチノール
動物性食品に多く含まれている栄養素です。
β-カロテン
緑黄色野菜に含まれている栄養素です。
どちらの栄養素も体内には溜めておける栄養素です。
ビタミンB2
美肌作りに欠かせない栄養素として、ビタミンCやミネラルなど、様々な栄養素がありますが、特に乾燥と関係があるのがビタミンB2とビタミンB6です。
ビタミンB2は皮膚の新陳代謝を活発にさせ、生き生きとさせる働きがあります。
血管を丈夫にして血液循環を良くするので体の隅々に栄養がいきわたり、目や唇、顔の皮膚などの肌の健康を守ります。
ビタミンB2が不足すると口内炎や口角炎がよくできたり、目がゴロゴロするなど粘膜に症状が表れます。
また、日光に敏感になって皮膚炎をおこしたりシミが目立ってくる場合もあります。
体内には溜めておけない栄養素なので毎日取ることが必要になります。
ビタミンB6
ビタミンB6は魚に多く含まれています。
タンパク質の代謝に必要な栄養素です。
皮膚や髪、爪、歯の健康を成長を促す働きがあります。
不足すると皮膚炎を起こしやすくなったり、アレルギー症状が出やすくなったりします。
このビタミンB6も体内には溜めておけない栄養素なので毎日取るようにしましょう。
乾燥肌を防ぐ食材について
乾燥肌を防ぐには、この3つの栄養素を多く含む食事をすることで改善することができます。
それぞれの栄養が多く入った食材はこちらです。
ビタミンAを多く含む食材
- レバー
- うなぎ
- ぎんたら
- 卵
- モロヘイヤ
- カボチャ
- にんじん
- 春菊
- ほうれん草
などがあります。
また、β-カロテンは油と一緒に取ると大幅に吸収率がアップします。
肌の潤いを守りつつ乾燥を防ぐようにしましょう。
ビタミンB2を多く含む食材
- 豚肉
- レバー
- うなぎ
- ぶり
- いわし
- さば
- ハム
- 牛乳
- 納豆
- 卵
- アーモンド
などがあります。
特に魚は身よりも皮の部分に豊富に含まれています。
乾燥肌が気になる場合は皮もおいしくいただくようにしましょう。
カサカサの乾燥肌を改善することができます。
ビタミンB6を多く含む食材
- かつお
- まぐろ
- さけ
- 秋刀魚
- さば
- バナナ
- レバー
- さつまいも
などがあります。
女性の場合は、ビタミンB6は生理前のイライラ解消にも効果的です。
イライラ解消と健康的な皮膚を作るためにも乾燥肌が気になるときは多めに食事で食べるようにしましょう。
乾燥肌を防ぐ理想の室内湿度は60%
肌は体を守るため常に環境に敏感に反応しています。
周りの温度、そして湿度によって変化しています。
冬の時期に乾燥肌になる原因は、空気中に体内の水分が奪われるために起こります。
冬にインフルエンザに感染しやすくなるのは喉の水分が奪われることで乾燥し、喉の免疫力の低下によって感染しやすくなります。
冬場にマスクをするのは、インフルエンザの侵入を防ぐのではなく喉の保湿を守ることです。
湿度が高いと空気中の水分が補給されて皮膚の角質層の水分が増え、逆に湿度が低いと角質層の水分が空気中に奪われます。
一般的に人間が快適と感じる湿度は40~60%とされています。
ですが、肌のことだけを考えると60%が必要になります。
冬場は特に暖房を使用するため、どうしても乾燥肌になりがちです。
そうなるとどうしても保湿化粧品だけで守ることが難しくなってしまいます。
そう言った場合は、加湿器を使用するなどの対策も必要になります。
夏場も同様にエアコンの冷房機能には除湿機能が備わっています。
エアコンの効いた部屋にいると室外よりも10~20%低くなります。
さらに、冷房が効いた部屋は快適なため、空気が乾燥していることに気がつきにくいのです。
そんなときは、身近に湿度計を置いて定期的に見る習慣を付け、湿度管理に敏感になることも大切です。
肌で感じる乾燥と湿度の関係が分かるようになると、容易に対策することができます。
まとめ
乾燥肌を防ぐ食事のポイントは、
- ビタミンA
- ビタミンB2
- ビタミンB6
を含む食材を多めに食べることです。
ただし、他のビタミンや栄養も当然必要になりますのでバランス良く摂取するようにしましょう。
また、部屋の湿度は40~60%を常に維持するように、肌の保湿を特に考える場合は60%が理想です。
身近に湿度計を置いて管理することで、乾燥肌を改善することができるでしょう。
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