どうも脇が臭う、周りの人間を不快な気持ちにしている、ワキガはほとんどが遺伝と言われています。
女性でもワキガになる原因は、ホルモンのバランスで起こる、毛穴の大きさが問題です。
汗っかきの女性も該当するかもしれませんが『ワキガ』と『多汗症』は全くの別物です。
汗は本来、体温調節のために分泌されます。
汗っかきの人だからワキガではありません。
汗っかきの人はエクリン汗腺という腺の活動が盛んなことであり、ワキガとは汗腺の種類が違います。
今回は、ワキガの元となる原因と、その対処法をお伝えいたします。
ワキガになる原因
まず、人間が汗を出す汗腺は大きく2つに分かれます。
アポクリン汗腺
ワキガの原因は、このアポクリン汗腺が原因です。
毛穴に付着していて黄色いネバネバとした汗を分泌します。
ですが、このアポクリン汗腺は体の分布しているところが決まっています。
それは、
- 脇の下
- 耳
- 陰部
- 乳輪
- へそ
この5つの場所にだけ分布しています。
エクリン汗腺
一方で、このエクリン汗腺は全身に分布しています。
特に最も多いのが、
- 手のひら
- 足の裏
この2ヶ所です。
人間が汗を一番多くかく部分が足であることが良くわかります。
足が蒸れるのも当然と言うことです。
エクリン腺は、サラッとした透明な汗を分泌します。
この汗の量が多い人がいわゆる汗っかきと呼ばれ多汗症であると言えます。
『ワキガ』と『多汗症』が全くの別物という理由は、汗をかく腺が全く違うから、と言うことになります。
エクリン汗腺の働きが良い人は汗かきの人、アポクリン汗腺の発達している人はワキガ体質です。
よく『汗臭い』という言葉がありますが、汗は無臭です。
汗そのものにはにおわないので、汗をかいてすぐに汗臭くなる事はありません。
例をあげるならサウナがわかりやすいでしょう。
サウナは滝のように汗をかきます。
しかし、汗が臭うことはないことが分かります。
ただし、時間が経つと皮脂表面の雑菌が汗と混じり合って繁殖し、においの元を発することになります。
角質のケラチンタンパクが、雑菌で分解されることがにおいの原因で足のにおいは、ほぼこれに該当します。
ワキガをチェックする方法
先ほど、ワキガの原因は遺伝的なものがほとんどであるとお伝えしました。
ワキガ体質であるかどうかを見分けるには、
- 両親のどちらかがワキガ体質である
- 耳垢がしっとりしている
- 白いシャツが着ているうちに脇の部分が黄色くなってくる
これらに当てはまる人はワキガ体質である可能性が高いです。
汗っかきであるからワキガであるかどうかは関係ありません。
ワキガの嫌な臭いの元とは
ワキガ体質の人は、アポクリン汗腺が発達していることが原因であることをお伝えしました。
ワキガの嫌な臭いを発する原因は、アポクリン汗腺からでる汗と皮膚の表面にいる雑菌が混じり合って繁殖して起こります。
毛穴の大きさに関係がある
人間の皮膚の表面には常に雑菌がいます。
毛穴は医学的には『毛包』と呼ばれます。
毛穴の中は体の外ですので当然、雑菌がいることになります。
正式には、毛穴は皮膚に空いた『穴』ではなく皮膚が落ち込んでできた『くぼみ』が正解です。
わきがや体臭が強い人は女性よりも男性に多い事が良くあります。
これは、男性ホルモンによる皮脂腺が大きく発達していることがあげられます。
思春期から性ホルモンがの分泌が始まりますが特に男性ホルモンの影響を受けて大きく発達します。
皮脂腺が大きく発達すれば毛穴が大きくなりますし、逆に男性ホルモンが少なく皮脂腺の発達が悪ければ毛穴は小さい穴になります。
毛穴、つまりくぼみが大きいと言うことはそれだけ雑菌も多くくぼみにいると言うことになります。
男性ホルモンの多い、少ないは遺伝のため、毛穴の大きい小さいも生まれる前からの遺伝子によってほぼ決まっています。
ワキガの嫌な臭いを断つ方法
ワキガの嫌な臭いを断つには、アポクリン汗腺から出る汗をきちんと抑える事と雑菌との混じり合うことを防ぐことが大切です。
においを予防する方法としては、
- よく洗うこと
- よく乾かすこと
- 制汗スプレーを使う
- 殺菌クリームを塗る
- 脱毛すること
- 場合によっては、皮膚科医に相談し治療や手術を受ける
などがあります。
よく洗う
入浴の際、入念に洗うようにしましょう。
においの原因は汗と雑菌が混ざり合うことです。
汗を徹底的に洗い流してしまいましょう。
雑菌がいても汗と混ざり合うことがなければ、においの元を抑えることができます。
よく乾かす
入浴後はよく乾かすようにしましょう。
汗が残っている状態だと雑菌による繁殖でにおいを発する原因になってしまいます。
お風呂から上がった後、すぐ服を着るのではなく少し汗がひいてから着るようにしましょう。
制汗スプレーを使う
わき用のスプレーを使用する場合は、パウダーの入っていないタイプで殺菌効果の高いものを使うようにしましょう。
汗を抑えつつ雑菌との交わりを防ぐことができます。
殺菌クリームを使う
スプレーだと、場合によっては運動したことで汗で流れ落ちてしまう場合があります。
そんなときは、クリームを塗って流れ落ちるのを防ぐことができます。
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わきの毛をこまめに脱毛する
わきの毛が長いと蒸れて雑菌が繁殖する原因になります。
汗との混じり合うのを助長してしまいます。
雑菌が増えるのを防ぐためにもこまめにメンテナンスするようにしましょう。
皮膚科医に相談し治療や手術を受ける
ワキガの場合、よく洗っても、よく乾かしても様々な対処法を実践してもニオイを防ぐことができない場合もあります。
そんなときは、皮膚科医に相談しましょう。
ワキガ治療には、脱毛と手術の2種類があります。
手術では、毛根とともにアポクリン腺を除去する方法です。
わきの下の皮膚を一部切開して、管を入れて吸引する方法が一般的と言われています。
費用が約30万くらいからです。
脱毛は、電気脱毛と言い、毛と一緒にアポクリン汗腺を壊してしまう治療法です。
しかし、効果は手術よりも劣るため、軽めのワキガ体質の人は電気脱毛が良いでしょう。
まとめ
ワキガの原因は、アポクリン汗腺による汗と皮膚の表面にいる雑菌の混じり合うことで繁殖しにおいの元となります。
汗を防ぐ、または雑菌との接触を防ぐことができればにおいを断つことができます。
少しでも悩みを解決し快適な生活を送りましょう。
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