腸をきれいにする方法は、マッサージや呼吸法や、運動、食べ物などいろいろあります。
これまで便秘が解決しなかったという人は、自分の便秘の原因にアプローチできていなくて、的はずれな対策をしていたのかもしれません。
諦めずに、自分の便秘の原因を見極めて、対策に取り組みましょう。
ねじれ腸マッサージを行う
ねじれ腸というのは、ご存知ない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
あまり聞き慣れない気がしますが、便秘で悩む人の約8割がねじれ腸と呼ばれる腸の形状だといわれています。
腸の管が、細くねじれて、そこを便がスムーズに通過できずに詰まりやすくなっている状態です。
このようなねじれ腸には、ねじれ腸マッサージというマッサージ方法がとても効果的です。
ねじれ腸マッサージをするようになったら、その日から便秘があっけなく解消したなどの体験談が、数多くネットで公開されています。
また、ねじれ腸マッサージを中止したら、便秘が再発したという人もいます。
ねじれ腸を、マッサージでほぐして便の通り道を作ってあげることが大切です。
ねじれ腸マッサージの方法ですが、わずか3分のとっても簡単なマッサージです。
ねじれ腸マッサージのやり方
まず1つ目は、仰向けに寝転び両膝を立てて、腰の下にクッションなどを敷きます。
左の肋骨の下当たりから下に伸びている腸管(下行結腸)を、左手の指と、右手の指で、腸管を挟み込むように置いて、小刻みに押して揺らしていきます。
小刻みにマッサージしながら、だんだん、肋骨側から下側に降りていきます。
合計1分くらい。
これで、下行結腸のねじれが解消されます。
ねじれやすい場所の1つ目がクリアです。
2つ目は、S字結腸のマッサージです。
おへその下あたりから、恥骨に向けて、同じように小刻みに押して揺らしていきます。
S字結腸のマッサージも1分くらいです。
最後に、立って肩幅に足を開き、両腕を地面と水平に広げて、上半身を左右にひねります。
この、ひねり運動が効果的なのです。
こちらも1分くらい。
たった3分でねじれ腸マッサージを行うことができます。
簡単なので、ぜひ試してみましょう。
これで便秘が解消したら、あなたはねじれ腸で便秘になっていたということです。
落下腸マッサージを行う
ねじれ腸と似たようなのに、落下腸というのがあります。
人の腸は、生まれつき数ヶ所が固定されていますが、何らかの原因で固定されていない人もいます。
そうなると、腸が重力によって下に落ち込みやすく、便の通り道を塞いでしまうのです。
これは、落下腸マッサージというので解消することができます。
落下腸マッサージのやり方
落下腸マッサージは、まず仰向けに寝転び、膝を立てて、腰の下に座布団やクッションを置いて、床から10センチくらい上になるようにします。
そうすると、落下していた腸が、重力によって上に上がってきやすくなります。
そして、恥骨からおへその上に向けて、腸を押し上げていくようなイメージでマッサージします。
これを1分です。
そして、恥骨からおへそにかけての領域を、指でつくようにお腹を揺らす感じで押しましょう。
これも、1分くらいです。
合計2分だけの、簡単なマッサージ方法ですが、落下腸の人には効果が高いようです。
骨盤底筋を鍛える
出典:日本製紙クレシア株式会社
骨盤底筋は、出産によって緩んでしまうことが少なくありません。
子宮や、膀胱などを支えているインナーマッスルです。
この骨盤底筋は、便秘とも大きな関わりがあります。
特に、直腸性便秘の人は、骨盤底筋が機能低下して、便が直腸にたまりやすくなってしまいます。
直腸は、肛門のすぐ上にある腸で、他の腸より太めの管です。
なので、そこで詰まると水分を腸壁から吸われていくうちに、固くて大きな便が形成されてしまい、排便時に痛みを伴ったり、切れ痔になってしまいやすいのです。
なので、直腸性便秘の場合は、骨盤底筋を鍛えましょう。
また、便意を我慢していると、直腸のセンサーが弱って便意を感じにくくなるので、ますます便秘になりやすくなりますから気を付けましょう。
骨盤底筋の鍛え方
まず仰向けに寝転び、両足の裏を合わせて、カエルのような恰好になります。
そして、息を細くふーっと吐きながら、肛門を締めます。
イメージとしては、しっぽを体の全面に巻き込むイメージです。
そしたら、自然に呼吸しながら、肛門を緩めていきます。
そうしたら、今度は膀胱付近を鍛えます。
今度は膝をくっつけて足を離し、息を細くふーっと吐きながら、ズボンのチャックを上げるイメージで尿道を締めるイメージで筋肉を締めます。
そして、息を自然にしながら尿道を緩めていくイメージで筋肉を緩めます。
これで、骨盤底筋の体操は終わりです。
また、直腸性便秘には、アニスムスというのもあります。
アニスムスは、肛門の筋肉の使い方のコツが得られていなくて、いきむほどに肛門の出口が締まってしまうというものです。
これは、なるべく肛門がリラックスするように、「考える人」のように前かがみの体制で、肛門の筋肉をリラックスさせていきむコツを習得すれば治ります。
便秘外来で、アニスムスの改善に協力してくれるので、一人では解決しなかったら便秘外来で訓練してもらうといいでしょう。
オリゴ糖で善玉菌を増やす
オリゴ糖は、腸の善玉菌を増やしてくれます。
便が固かった人も、オリゴ糖を2週間くらい続けたら、自力でいいうんちが出るようになった人もいます。
便が臭う人は、悪玉菌が増えているのでオリゴ糖を飲むのもいいです。
でも、シロップのオリゴ糖だと他の糖質で薄めてシロップにしてあるので、オリゴ糖100%パウダーがより効果的でオススメです。
水分不足と食物繊維の摂り過ぎに気を付ける
水分不足では、便が固くなりやすいです。
さらに、焼き芋を食べたり、食物繊維の摂り過ぎが重なると、糞づまりになってしまうことが多いです。
なので、食物繊維をたくさん摂取した時は、必ず水分補給も心掛けましょう。
それだけで、さつまいもを食べた時に便秘になっていたのが、便秘にならなくなったという人もいます。
マグネシウム不足に気を付ける
さらに、便が固い人はマグネシウム不足かもしれません。
マグネシウムは、水分を腸に留める働きがあるので、マグネシウム不足だと水分が腸に留まってくれずに流れていってしまいます。
なので、柔らかい便を作りたければ、マグネシウムを過不足なく摂りましょう。
摂り過ぎは、下痢になりお腹が痛くなるので気を付けてください。
マグネシウムが多い食べ物は、精製塩ではない海塩や、醤油、味噌などです。
これらのマグネシウムは、硫化マグネシウムという種類で、タンパク質を固める作用があるので豆腐作りに使われていました。
なので、あまり過剰摂取していると腎臓硬化させるので気を付けましょう。
「にがりの害」と呼ばれていますね。
安全なマグネシウムは、酸化マグネシウムなどです。
酸化マグネシウムは、硫化マグネシウムが豆腐を固めることで酸化マグネシウムに変化します。
また、アーモンドや種子類にもマグネシウムが多く含まれます。
まとめ
腸をきれいにする方法は、
- ねじれ腸マッサージを行う
- 落下腸マッサージを行う
- 骨盤底筋を鍛える
- オリゴ糖で善玉菌を増やす
- 水分不足と食物繊維の摂り過ぎに気を付ける
- マグネシウム不足に気を付ける
この6つです。
あなたの便秘の原因にアプローチして、快便になれるようにがんばっていきましょう。
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