冷えは万病のもと。
身体の冷えは免疫力の低下やがん細胞の増殖を招いてしまいます。
体温が1度低下すると免疫力が約30%の低下、体温が35.0度になるとがん細胞が最も増えると言われています。
自分が冷え症かどうかを判断する一番良い方法は、お腹を触る事です。
手足が温かくても、お腹が冷たい人は冷え症です。
特に下半身の冷えは大腸や腎臓、膀胱の働きを低下させます。
冷えの原因の一つとなるのが、日々の食生活の乱れです。
飽食の時代ともいわれ、食べ過ぎていることが原因で起きてしまいます。
食べ過ぎは体温の低下を引き起こします。
また、食べ物や飲み物には身体を温めるものもあれば、逆に冷たくしてしまう物が存在します。
今回は、冷え症を改善するために、体を温める食べ物と飲み物、そして、逆に身体を冷やしてしまう食べ過ぎ注意の食べ物と飲み物をお伝えしていきます。
冷え症改善に効く体を温める食べ物と飲み物
体を温める食材、を見抜くポイントは5つあります。あくまでも目安ですが参考にしてください。
体を温める食材を選ぶ5つのポイント
- 主に赤・黒・橙色をしている
- 北方産(温帯~寒帯地方で獲れる)
- 水分が少なく硬い
- 塩辛い
- 根菜が多い
5つのポイントを踏まえつつ、温める食材を見てみましょう。
冷え症改善に効く体を温める食べ物
野菜編
- 玉ねぎ
- 長ねぎ
- にんじん
- 山芋
- れんこん
- ごぼう
- にら
- かぶ
- らっきょう
- 赤じそ
- にんにく
- 大根
- パセリ
- 唐辛子
- しょうが
魚介編
- マグロ
- カツオ
- 秋刀魚
- さば
- いわし
- あじ
- 鮭
- たら
- ぶり
- 蟹
- 海老
- あなご
- うなぎ
- ひらめ
- かれい
- 鯛
- イカ
- タコ
- ウニ
- 牡蠣
- サザエ
- あさり
- しじみ
- 明太子
- 塩辛
- 海藻類
肉編
- 豚肉
- 牛肉
- 鶏肉
- ラム肉
穀物やその他
- 卵
- そば
- 梅干し
- 漬物
- 納豆
- 黒ゴマ
- チーズ
- 塩
- 醤油
- 味噌
冷え症改善に効く体を温める飲み物
日本酒
酵母によって米をアルコール発酵させてできた日本酒は、発酵という過程を経ていることから体を温める飲み物になります。
血行の促進、喉の渇き解消、ストレスの解消をする飲み物と言えます。
栄養素でも、アミノ酸やビタミン、ミネラルが多く含まれており健康効果の高い飲み物と言えます。
しかし、飲み過ぎは禁物です。
赤ワイン
ぶどうの果汁を発酵させて作られるワイン。体を温めるのは赤ワインです。
燃えるような赤色は体を温め、血の色をしていることから造血を促し、貧血予防、生理のトラブル改善に効果があると言われています。
また、赤ワインにはポリフェノールが大量に含まれており、その量は緑茶の4倍、白ワインの10倍もあります。
ポリフェノールの効果は、
- 善玉コレステロールの増加
- 動脈硬化や生活習慣病の予防・改善
- 老化予防
- 若返り効果
があります。
赤ワインは、体に良いお酒と言えます。
紅茶
紅茶の葉は緑茶に使われる歯と同じものですが、歯を発酵させることで赤色に変化していることから体を温める飲み物と言えます。
紅茶の健康効果は高く、体を温める事はもちろん、豊富に含まれるカテキンの殺菌・抗毒作用や活性酸素の除去効果で万病予防に効果を発揮し、カフェインが覚醒作用、利尿作用でストレス解消にも役に立ちます。
また、風邪で喉が痛い場合、紅茶でうがいをすると症状が和らぎます。
逆に体を冷やしてしまう食べ物と飲み物
体を温める食材もあれば、逆に冷やしてしまう食材もあります。
体を冷やしてしまう食材のポイントを5つお伝えします。
体を冷やしてしまう食材を見抜く5つのポイント
- 主に白色、緑色、青色をしている
- 南方産(熱帯~亜熱帯地方で獲れる)
- 水分が多く柔らかい
- 酸っぱい
- 葉菜が多い
これらを目安として、体を冷やしてしまう食材を見て行きましょう。
体を冷やしてしまう食べ物
野菜編
- なす
- ピーマン
- トマト
- キュウリ
- オクラ
- アスパラガス
- 白菜
- セロリ
- ブロッコリー
- カリフラワー
- ゴーヤ
- 水菜
- 春菊
- チンゲン彩
- モロヘイヤ
- レタス
- もやし
- 貝割れ大根
- 枝豆
果物編
- アボガド
- スイカ
- グレープフルーツ
- キウイフルーツ
- 柿
- マンゴー
- パパイヤ
- バナナ
- パイナップル
- みかん
- 梨
- レモン
- ビワ
- 桃
- メロン
穀物やその他
- 小麦
- 豆腐
- 酢
- 白砂糖
- マヨネーズ
- バター
- 植物油
体を冷やしてしまう飲み物
緑茶
緑茶は無発酵で緑色をしていることから体を冷やす飲み物です。
ですが、緑茶に含まれるカテキンには、殺菌・抗毒作用の他にも活性酸素の除去効果もあります。
この働きで、免疫力の向上やがんをはじめとする万病を予防する効果があります。
ビタミンCも多く含まれており、風邪予防や美肌効果にも役に立ちます。
ですが、体を冷やす飲み物なので冷え症の人はほどほどに飲む事を心がけましょう。
牛乳
牛乳は色も白く体の余分な熱を取ることから、体を冷やしてしまう飲み物です。
栄養素では良質なたんぱく質やカルシウムが豊富で、ビタミンミネラルも多く含まれています。
一般の栄養補給はもちろん、子供や病後の体力回復に必要な栄養食です。
ですが体を冷やしてしまうため、温めて飲むようにしたり料理に加えるなど工夫すると良いでしょう。
豆乳
大豆から豆腐を作る際に、水につけてふやかして大豆をすりつぶし加熱した後、こしたものが豆乳です。
健康飲料としても人気が高い豆乳ですが、色が白い事や材料から見て体を冷やしてしまう飲み物です。
カルシウムやミネラルが豊富で骨粗しょう症の予防に効果があります。
また、整腸作用や抗酸化作用により便通を良くし肝機能の改善にも役に立ちます。
コーヒー
原料のコーヒー豆は、色が黒くても温かい国で栽培されることから、体を冷やす飲み物です。
脳を活性化するカフェインが含まれるため、眠い時や集中力を高めたり、代謝促進作用で体脂肪を燃焼させるので、肥満予防にも働きます。
ただし、胃への刺激が強く負担がかかるので冷え性の人は飲み過ぎないように注意が必要です。
ビール
大麦の麦芽とポップを原料にして発酵させた醸造酒。
大麦が原料となることから体を冷やしてしまう飲み物になります。
ビールの効果は、
- 利尿作用
- 胆石の予防
- 女性ホルモンを補う
- 善玉コレステロールの増加
- 動脈硬化の予防
があります。
汗をかいて喉が渇いた時には最高のお酒ですが、冷えが気になる人は黒ビールがおすすめです。
麦芽を焦がしているので、色が黒く体を冷やしません。
やはり、飲み過ぎは禁物です。
ウイスキー
ウイスキーもビール同様に、大麦を原料として作られていることから体を冷やす飲み物です。
精神安定作用があり眠れない時に少し飲むと効果を発揮します。
また、生理不順の改善や筋肉痛の改善にも働きがあります。
アルコール度数が高いため、空腹時は避けるようにしてタンパク質の多い料理と一緒に飲むのが良いでしょう。
飲み過ぎには気を付けないといけません。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
冷え性を改善するには、食生活が大切で体を温める食べ物や飲み物を多く取り入れる事が大切です。
体を冷やす食べ物もまったく取らないのではなく、食べ過ぎると体を冷やしてしまう原因になるので食べすぎには注意しましょう。
何事もバランスが重要です。
冷えは万病の元です。
正しい食生活とともに冷えを改善していきましょう。
[surfing_other_article id=1610] [surfing_other_article id=1095]